お菓子作りを始める時、チャレンジしやすいのがパウンドケーキ。
しかし簡単そうなこのケーキ、実はとても奥が深い。
作業がシンプルであればあるほどに、
作り手によって味がガラリと変わってしまいます。
今回は、たった2つのコツを抑えて、
ほっぺた落ちちゃうパウンドケーキを作りましょう。
しっとり口どけの良いキャラメル味のパウンドケーキご紹介します。
バターに卵を入れていく通常の作り方とはちょっと違うのがポイント。
その簡単さに驚いてくださいね。
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【Cake au caramel〜キャラメルのパウンドケーキ】
*材料*
全卵 80g
てんさい糖 80g
塩 少々
無塩バター 70g
薄力粉 60g
強力粉 60g
ベーキングパウダー 2g
キャラメルベース 90g
くるみ 50g
*キャラメルベース
グラニュー糖 100g
生クリーム 100g
*シロップ
水 40g
てんさい糖 15g
リキュール 少々※1
*準備*
・くるみは160℃に予熱したオーブンで15分ローストし、大きいものはカットする。
・キャラメルベースを作る。
→手鍋を火に掛け、グラニュー糖を少しづつ入れて溶かしながらキャラメルを作る。
濃い色になったら温めておいた生クリームを入れ、
ボールに空けて表面にぴったりとラップをする。
・シロップを作っておく
→水と砂糖をて鍋に入れて沸騰させ、リキュールを入れる。
・パウンドケーキ型に敷紙を敷いておく。
・オーブンを予熱しておく。
*作り方*
- ボールに全卵を入れてほぐす。砂糖を2回に分けて混ぜる。
(ホイッパーを左右に往復するように直線で動かすとほぐれやすいです。
卵に空気が入らないよう、ホイッパーはボールの底につけたまま混ぜてください)※2 - 手鍋にバターを入れて沸騰直前まで溶かす。
卵のボールに3回に分けて入れ、その都度しっかりと乳化させる。
(ホイッパーはぐるぐると円を描くように混ぜます。
バターを落とした場所で小さく小さく混ぜてから、少しづつ円を広げていってください)※3 - ふるった粉類を③に一気に入れる。円を描くようにゆっくりと粉が見えなくなるまで混ぜる。
(粉をふるうのは1回でOK。大きな円を描くように、
ボールの底にホイッパーをつけたまま少ない手数で混ぜていきます。
粉が消えたらすぐに混ぜるのをストップしてください) - 別なボールにキャラメルベースを入れ、③の生地の1/3を入れてしっかり混ぜる。
元の生地に戻し、くるみも入れてゴムベラでマーブル上になるまで混ぜる。
(全体にキャラメルベースを混ぜてしまうよりも、
マーブル状の方がキャラメルのインパクトが強くなります。
ゴムベラで切るように混ぜてください) - 紙を敷いておいたパウンド型に流し込みオーブンで焼く
電子レンジオーブン 170℃ 40分~
ガスオーブン 160℃ 40分~ - 生地の真ん中を押してしっかりとした弾力があること、
竹串をさして何も付いてこなければ焼き上がり。 - すぐに型から出し、紙をはがしてシロップを全面にうつ。ラップで包んで休ませる。
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※1…リキュールはダークラムやブランデーなどキャラメルやナッツに合うものであれば何でもOK。
※2…このケーキは空気が入らないように混ぜていきます。空気が入ると口どけが悪くなります。(食べた時に口の中の唾液を全部吸ってしまう仕上がりになります)スポンジケーキのように一生懸命泡立てる必要はありません。しっかりと卵白のとろみをほぐしてから静かに混ぜてください。
※3…バターは熱々にして入れましょう。乳化しやすくなります。ここで卵の水分とバターの油分がしっかりと乳化しないまま焼きあげると、油が滲み、パサパサになりやすくなります。劣化も早く酸化しますので、焦らずにしっかりと混ぜてくださいね。
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お菓子作りが初めての人が挑戦することの多いパウンドケーキ。
シンプルだからこそ、大事なポイントをしっかりと押さえて作れば、
最高に美味しいケーキが焼きあがりますよ。
空気を入れないことと、
バターをしっかりと乳化させること。
この2つのポイントを覚えたら、
ほっぺた落ちちゃうパウンドケーキも夢じゃない!
キャラメル味のしっとりパウンドケーキ。
ぜひチャレンジしてください☆