こんにちは、いくちゃん先生です。
皆さんはケーキを作る時、生クリームのデコレーションで困ったことはありませんか?
なんだか甘ったるくなってしまう。
油っぽくてくどい。
ボソボソになって上手に絞れない。
どれくらいの固さに泡立てたらいいのかわからない。
教室に通ってくださる生徒さんからもこのような声をたくさん聞きました。
ただ混ぜて泡立てるだけでできてしまう生クリームですが、
意外と苦手意識を持っている方が多いようです。
ケーキを口に入れた時、
一番最初に舌にあたるのが生クリーム。
実は見た目の美しさだけではなく、
食べた瞬間の「美味しい!」を決定づける存在でもあります。
今回はこれさえ覚えておけば大丈夫!
黄金比の生クリームレシピと、
デコレーションのコツをお伝えします。
是非美味しい生クリームで、
素敵なおやつタイムを過ごして下さいね☆
【これぞ黄金比!生クリームレシピ】
生クリーム 200cc(市販のパック1つ)
牛乳 20g(クリームの10%)
砂糖 30g(クリームの15%)
リキュール 少々(ちょろっと2ccくらい)
全て合わせてハンドミキサーで泡立てる。
(できるだけ高速で一気に泡立てます)
羽の跡が付き始めて、少しもったりとしてきたくらいで止めます。
(ホイッパーですくった時に、持ち上げられそうで落ちてしまうくらいがベスト)
あとは使う時にホイッパーを使って手で泡立てましょう。
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【大事な泡立てポイント】
1、材料が冷たいうちに一気に泡立てる。
クリームと牛乳は冷蔵庫に入っていると思いますので、
そのまま砂糖と合わせたらすぐに泡立て始めます。
氷水に当てながらの作業ができればベストです!
その時にボールがぐらぐら動かないよう、
氷とヒタヒタになるくらいのお水の上に布巾をかけてから、
生クリームのボールを乗せると安定しますよ。
2、機械での泡立ては少しゆるいくらいで一旦ストップ!
機械で使いたい固さまで泡立てようとすると泡立てすぎになり、
使っているうちにバサバサと固くなって口どけが悪くなります。
ハンドミキサーの使い方にもよりますが、
羽根の周辺(ボールの中心)部分が固く泡立ち、
目に見える表面上はクリームが緩いということも多々あります。
最後の微調整は必ず自分の手で行いましょう!
3、牛乳をプラスすることで乳脂肪分を下げて軽く口どけよく!
これは私がパティスリー時代に教えてもらった裏技です。
本来生クリームに牛乳を混ぜると、
目に見えない部分では乳化していないため離水しやすく保存には向きません。
ですがその危うさこそが口どけの良さの秘密。
お家で作ってすぐ食べられるからこそできる技なのであります!
一度泡立ててからデコレーションまでしばらく冷蔵庫に置く場合、
ボールの底に牛乳が沈んでることがありますので、
使う前に全体をかき混ぜ泡立ててから使ってくださいね。
4、リキュールはマスト!香りづけ以上の力を持っている縁の下の力持ち
ケーキが苦手という人の中には、
生クリームの独特の匂いが苦手という方がいます。
そんな方には必ず「リキュールをちょっぴりで良いので入れてみてね」とお伝えしています。
リキュールは単なる香りづけではなくクリーム特有の乳臭さを消してくれます。
おススメはキルシュ(さくらんぼ)かコアントロー(オレンジの皮)。
チョコクリームの場合にはグランマニエやダークラム、ブランデーも合います。
白いクリームには透明の、チョコクリームには茶色いものを選んでみてください。
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生徒さんにも大好評の生クリームレシピ。
実際に生クリームが苦手でケーキは一切食べられないという方が、
私の作ったデコレーションケーキをペロリと食べてしまった!ということも。
今まで生クリームが苦手で、、、という方にこそ、
ぜひ試していただきたいレシピです。
生クリームは植物性のものではなく、動物性のものを、
できるだけ添加物の入っていない純粋なものを選んでみてくださいね。
それだけで味わいが驚くほどに変わります。
また無添加の生クリームの場合、
なかなか泡立たない割に、とろみがつき始めると一気に固くなります。
ハンドミキサーで泡立てる時は特に、手前手前でストップしてくださいね。
使う時は使う分だけ別なボールに入れて、
ちょうど良い固さに手で泡立ててから使いましょう。
全部ボサボサになって、最後クリームが絞れない、、、ということを防げますよ。
美味しいクリームで、ケーキの美味しさが3割り増しになることは間違いなし!
ぜひお試しくださいね。