ひな祭りにいただく桜餅。
手作りする人もいると思いますが、
桜の葉だけは購入するのがほとんどですよね。
「この葉っぱ、自分で作れないものか?」
娘の幼稚園で子どもたちが食べる桜餅のためにチャレンジしたのが始まり。
アレルギーやアトピーの子のために市販の白砂糖で作ったのではなく、
どこのお米なのか、どこの桜の葉なのかもわからないものではなくて、
胸を張って安心して食べさせられる桜餅でお祝いさせたい。
そんな想いから100%中身の見える手作り桜餅を作り始めました。
ちょうど日本は桜の季節。
来年のひな祭りに向けて仕込むなら今がチャンスです。
とってもとっても簡単なので、
「材料が全て見えるオール自家製桜餅が食べたい!」という方は、
ぜひチャレンジしてみてくださいね。
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葉っぱを摘むところから始まる自家製桜の葉の塩漬けのレシピ
【材料】
桜の葉 好きなだけ
塩 適当
梅酢 適量
【作り方】
1、桜の葉を摘む
できれば桜の花がまだ咲いているうちの柔らかい葉っぱがオススメです。
北海道の桜は花と葉が同時に咲くので、桜の咲いてるうちに摘みましょう。
本州の桜は花が散ってから葉が出てくるので、なるべく早めの柔らかいものを選んでください。
市販のもののような大きい葉は硬くなっているので、小さめのが個人的にオススメです。
2、よく洗う
お水で汚れを落とし、一枚一枚水分を拭き取ります。枝(茎?)の硬い部分をこの時に取っておくと食べやすいですよ
3、塩を振る
葉と葉の間に塩を振りながら重ねていきます。塩の量は少なすぎず、多すぎず。。。塩っぱければ使う時に塩抜きして、もし塩が少なかったとしても梅酢の塩分で痛むことはないのであまり神経質にならず。漬物つけるみたいな感覚でどうぞ。
4、重ねた葉をジップロックに入れて梅酢を注ぐ
ジッパー袋に入れたら全体が浸るほど梅酢を入れます。最後に空気を抜いて封をするのでそんなに量は必要ありません。梅酢は、赤でも白でもあるものでOK。
5、空気に触れないよう密閉し冷蔵庫で保管
袋の中の空気を完全に抜き、葉が梅酢に完全触れている状態で保存します。そのまま翌年のひな祭りまでおやすみなさい。。。
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調べたところ、桜餅用の葉っぱに適した桜の品種があるらしいのですね。
しかしどうやら北海道にはないらしいので、
綺麗な花をつけた桜の葉っぱで作りましたがとても美味しくできました。
ポイントはやはり柔らかくて若い葉を摘むこと。
お餅と一緒に食べられる葉っぱが完成しますよ。
子どもがいると小さめの桜餅を作りたくなりますから、
小さいサイズがちょうどいいです。
桜の花を愛でて、
それが終わる頃に来年のために少しだけ自然からおすそ分けを頂く。
そしてまだ雪の積もる桃の節句に、
もう少しでやってくる春を待ちわびながら桜の香りを楽しむ。
昔の日本人はそうやって、
季節を感じ、自然に感謝し、恵みを頂戴しながら、
日々を営んでいたのでしょう。
なんでもお金を出せば手に入れることのできる今ですが、
少しだけ手を掛けて、季節の手仕事をする時間は、
忘れていた大事なことを思い出させてくれるものです。
手作りの桜の葉っぱが完成したら、
道明寺粉を使わずに作る桜餅にもチャレンジしてみましょう。